『花燃ゆ』がつまらないと酷評の感想が多く視聴率も低い5つの理由

花燃ゆ

出典:dogatch

2015年の大河ドラマ『花燃ゆ』。初回放送の視聴率が史上ワースト3となる16.7%でスタートしました。その後も視聴率の浮上は見られず13%前後で推移。2012年に放送され視聴率最低記録を更新した『平清盛』を彷彿とさせるような評価です。


『平清盛』はテレビドラマとしてはマイナーな平安時代を扱ったチャレンジングな作品であったのに対し、『花燃ゆ』は幕末という人気の時代であるにも関わらず、視聴率は『平清盛』クラスを推移していることから、視聴者の間では”史上最低の大河”との呼び声も高い作品。


なぜ『花燃ゆ』は「つならない」という感想が多くここまで酷評されるのか?その理由を見ていきます。

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その1:主人公の杉文が無名すぎる

花燃ゆ

出典:http://matome.naver.jp/odai/2140254833800581201

『花燃ゆ』の主役は吉田松陰の妹・杉文(井上真央)。後に久坂玄瑞(東出昌大)の妻となり、久坂玄瑞亡き後は明治維新後に群馬県初代県令となる小田村伊之助(大沢たかお)の妻となるなど、激動の幕末から明治維新を生き抜いた女性が主人公の物語です。


そもそも杉文は歴史上無名の存在であり、彼女に関する史料はほとんどないと言われています。そんな杉文を主人公にするにあたって脚本を担当した大島里美と宮村優子は次のように話していました。

Comment

「主人公が歴史の名を残していない文ということに関しては、彼女を思い切って激動の時代に飛びこませることができると胸が弾みました。無名ということをマイナスに考えたことはなかったんです。」(出典:『花燃ゆ』完全読本)

脚本家の想定は完全に裏目に出たかたちとなり、マイナーすぎる主人公に「最初から見たいという気持ちにならなかった」という意見が数多くありました。低迷の最も大きな要因として”主人公設定のミス”があります。主役の井上真央がすばらしい演技をしているだけに、このミスが大きな痛手となりました。

その2:ストーリー展開がつまらない

花燃ゆ

出典:http://www.oricon.co.jp/news/2047402/full/

『花燃ゆ』が酷評されているのは主人公設定だけではありません。ドラマを「おもしろい」と思うか否かの大きな要因の一つである”ストーリー”がつまらないという感想が目立ちます。


杉文という無名の女性を主人公にしたことで、大河ドラマの醍醐味である”歴史の大局観”という大きな流れが杉文による”ホームドラマ的なエピソード”に分断されて、ストーリー全体としての流れが中途半端になってしまっています。視聴者からの感想も脚本に対する酷評が目立ちました。

Comment

「映像的に、感覚的に見るドラマだね。そのシーンだけを大事にしてると言うか。点で話を繋いでいると言うか。」

「高杉家を訪れた文がいきなり上座に陣取っていた(笑)。もう話のつじつまもグダグダになりつつある。」
(Yahooコメントから引用)

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その3:キャラクター設定が軽すぎる

花燃ゆ

出典:http://news.ameba.jp/20150307-29/

幕末は日本の歴史の転換点となる激動の時代。そのため、多くの偉人が活躍した時代でもありました。大河ドラマは”日本の歴史”を題材としていることから、視聴者は重厚なストーリーや心揺さぶる人間ドラマを期待していますが、『花燃ゆ』は”スイート大河”や”幕末のホームドラマ”と謳っている通り、キャラクターが現代風で軽いタッチで描かれています。


この”軽さ”について批判の声が相次ぎました。

Commet

「幕末長州の人たちや、武士そのものの緊張感ある生き様がまるでない。」

「軽いだけの大河なんていらないと思います。もっと重厚感のあるドラマが観たいです。」

「俳優さんたちの容貌がどうとかこうとかじゃなく、男も女も、凛としたところがなくて、なんというか、実に卑小、俗っぽくてカッコイイと思えない。これじゃ歴史ドラマにする意味がないのでは?」
(Yahooコメントから引用)

その4:歴史の動きを軽視している

花燃ゆ

出典:http://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/983242

”『花燃ゆ』は杉文(井上真央)の半径3メートル以内で起こった幕末を描いている”という批評がありましたが、まさしくその通りで杉文の恋愛に関するエピソードやホームドラマ的なエピソードを中心に描かれているため、歴史的な事件や史実は重要視されていません。


それを象徴していたのが、前半戦のキーマンといえる吉田松陰(伊勢谷友介)の第2話で行われた東北行脚です。長州藩の志士たちの礎を築いたといわれる吉田松陰がどんな思いで脱藩してまで東北行脚を行い、そこで何を見て何を感じたのか?ということを視聴者は望んでいたはずですが、『花燃ゆ』ではさらっと触れる程度でした。


『花燃ゆ』に対する酷評の始まりとなったこのシーンについて、多くの批判が目立ちました。

Comment

「第二話見ましたがかなり不安な出来。 歴史大河なのに松陰の話を丸々削って恋愛だけで45分やるって、それどういうことよ?って感じです。」

「本日第2話でしたが、早くも挫折しそうな予感。 吉田松陰は准主役なのかと思っていたが、誤りだったようだ。 脱藩という一大事を何の説明もなく、本来重要キャラである筈の宮部鼎蔵は1シーンだけ「あれ?今映っていたよね」程度。 これでは先が思いやられる。」

「今日の大河、とても違和感あり。脱藩なんて当時は大事のはず。それを簡単に描き過ぎ。」
(Yahooコメントから引用)

その5:志士たちの思想や苦悩の背景が見えない

花燃ゆ

出典:http://www.oricon.co.jp/news/2049319/photo/2/

杉文(井上真央)を主人公に設定していることや、歴史のダイナミズムを軽視していることから、吉田松陰(伊勢谷友介)や久坂玄瑞(東出昌大)ら幕末の志士たちがなぜあのような行動に出たのか、という思想的背景や志士たちが時代を危ぶむ緊迫感が伝わってきません。


吉田松陰や久坂玄瑞の脱藩も単なる思いつきで遊んでいるかのように見えてしまいました。そして第8話から吉田松陰が開いた松下村塾に久坂玄瑞、高杉晋作(高良健吾)、伊藤博文(劇団ひとり)、前原一誠(佐藤隆太)、吉田稔麿(瀬戸康史)ら志士たちが集まりますが、松下村塾での教えや議論はほとんど描かれず、杉文の「ご飯ですよー」の合図で始まるおにぎりを食べながら、”ふざけあうシーン”がほとんどでした。


そのため、その後の吉田松陰の言動や志士たちの行動もすべて上滑りとなり、彼らのストーリーへの感情移入ができません。そのため、何をしても軽く見えてしまうことも、「つまらない」と感じる大きな要因となってしまいました。


酷評と低視聴率が続く『花燃ゆ』。今後の浮上策としてイケメン大量投入とイケメンを脱がせる”セクシー大河”にするしかない、というジョークまで飛び交うほどになりました。井上真央をはじめすばらしい役者を揃えたことを活かし、ここは”大河ドラマの基本”に立ち返り巻き返しをはかってもらいたいものです。

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