桜島の噴火2015!影響や被害予測を過去の歴史から見ていく

桜島

出典:find-travel

2015年8月15日、鹿児島県にある活火山・桜島で噴火警戒レベルをレベル3(入山規制)からレベル4(避難準備)に引き上げたというニュースがありました。


これまでにもたびたび噴火しており警戒されてきましたが、2015年8月15日の朝から桜島を震源とする地震の多発や、山体膨張を示す急激な地殻変動が起きたことにより警戒レベルを引き上げた、とされています。


東日本大震災以降、御嶽山、箱根山、浅間山など各地で火山活動が活発化している日本列島。「もし桜島で大規模な噴火が起きたらどうなってしまうのか?」そう心配されてる方も少なくないはず。


そこで今回は鹿児島県の桜島が噴火した場合の影響や被害予測を過去の歴史にもとづいて見ていきます

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比較的新しい火山である桜島

桜島

出典:http://sagurukyushu.com/wp/photo/m_nobioka6.html

日本有数の活火山と言われている桜島。火山の形成は2万6千年前で地質学的には非常に新しい火山であると言われています。富士山が数十万年前、阿蘇山が30万年前から数万年前に形成されたことを見ても、非常に新しいと言えるでしょう。


鹿児島湾の中にあり大隈半島と地続きになっている桜島は、。国際火山学及び地球内部化学協会が指定する特定16火山(日本では桜島と雲仙のみ)の1つとされています。

桜島噴火の歴史、これまでに起きた大規模噴火

桜島,大正大噴火

出典:http://plaza.rakuten.co.jp/askp4649/diary/201002100000/

桜島の形成以来、30回以上の噴火を記録した桜島。これまでに起きた大規模噴火は次の3つであると言われています。なお、桜島は御嶽山などのような水蒸気爆発ではなく、いずれも溶岩を流出するマグマ爆発であることが特徴と言われています。

文明大噴火

室町時代初期である1471年ころから1476年にかけて約5回の大規模噴火を起こした噴火。北岳や南西部を中心に起こった噴火で大量の溶岩が流出し、多数の死者を出しました。


この火山活動によって、桜島の南側に浮かぶ沖小島や烏島が形成されたと言われています。

安永大噴火

安永大噴火

出典:https://www.library.pref.kagoshima.jp/honkan/?p=513

江戸時代中期である1779年に発生した大規模噴火。火砕流や大量の軽石、降灰があったとされ、長崎や江戸(東京)でも降灰を記録したと言われています。


噴火後には鹿児島湾北部の沿岸で海水面が1.5メートル以上も上昇したと言われており、この噴火によって桜島北東海上に燃島、硫黄島、猪ノ子島などの6つの島が形成され、安永諸島と名付けられました。

大正大噴火

大正時代である1914年に発生した直近の大規模噴火。大量の溶岩が流出し、死者58名を出した大惨事となりました。溶岩や軽石、火山灰を含めた噴出物は東京ドーム1600個分と言われており、九州から東北地方に及ぶ地域で降灰を記録するほどになりました。


この火山活動によって、それまで鹿児島湾に浮かぶ島であった桜島が大隈半島と陸続きになった、と言われています。

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一番直近の比較的大きな噴火は2013年

桜島の噴火

出典:http://www.asahi.com/special/news/articles/SEB201308180004.html

大正大噴火の後も何度も噴火を繰り返してきた桜島。2006年以降は昭和火口が活動期に入ったと言われており、2011年12月には1955年の観測開始からの爆発的噴火が1万回を超えました。


2013年9月には上空4000メートルもの高さまで噴煙が上がる比較的大きな噴火が発生しており、その後も2014年に小規模な噴火を繰り返しています。

桜島が2015年に大噴火する可能性

井口正人教授

出典:http://blog.goo.ne.jp/kimito39/e/5ee59a4698e8fb111dee472cc4a9f7b5

8月15日の警戒レベル引き上げを受け、京都大学防災研究所の火山活動研究センター長である井口正人教授は噴火の可能性や危険性について、次のように発言しています。


Comment

「地震活動などの状況は、1980年代以降の南岳の爆発活動期を含めて、今までにない状況だ。」

「今後想定される噴火の規模は、通常起こっている噴火よりもさらに大きなものになる可能性がある。今すぐに噴火してもおかしくない。」
(出典:ヤフーニュース)


桜島がこれまでにない危険な状況にある可能性が高いと言えるのではないでしょうか。

桜島で大正大噴火レベルの噴火が発生したらどうなるのか?

以前、京都大学防災研究所の井口教授は「大正級の大噴火の間隔は、だいたい100年から200年。少なくとも今後、警戒を要する時期に入ってきていると思う。」と話し、警戒感を強めてきました。


もし大正大噴火クラスの大規模噴火が現在発生したらどうなるのか?気象庁の気象研究所では驚くべき最新の研究結果を報告しています。

桜島の噴火の影響予測

出典:http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2014/01/0112.html

上図は降灰のシュミレーション結果を表したもので、紫は厚さ1メートル以上、赤は10センチから1メートル未満を示しています。鹿児島市の中心部ではなんと70センチから80センチ程度の降灰を記録するとされており、社会インフラ、経済インフラのすべてがストップするほどの被害をもたらす、と発表しました。


さらに、被害をもたらすのは鹿児島県ではありません。風向きによっては全国各地に影響があり、関西、東海、関東、東北、そして一部は北海道まで及ぶ可能性があると言われています。

桜島の噴火の影響範囲

出典:http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2014/01/0112.html

桜島・大規模噴火の降灰による影響は?

噴火の降灰

出典:http://hillenorz.exblog.jp/12191700/

桜島の大規模噴火によって予想される広範囲の降灰。この降灰による影響や被害は概ね次の通りであると言われています。

  • 浄水場のろ過機能のストップ
  • 電車の運休停止(1ミリ以上の降灰があると運転ができなくなると言われている。)
  • 高速道路などの通行止め(わずか数ミリの火山灰でも視界不良になる)
  • 飛行機などの空路のマヒ
  • 電子機器の故障
    など

灰は家の通気口などから住居内に侵入することで、家電製品などの電子機器の故障を起こすと言われています。

桜島大噴火と巨大地震の関係は?

南海トラフ巨大地震

出典:http://andromeda.phpapps.jp/archives/1151

火山活動との関連性が高いと言われている地震活動。実際に富士山では江戸時代に発生した宝永大噴火は安政東海地震がきっかけと言われており、噴火の49日後には宝永地震と言われる南海トラフ、相模トラフを震源とする巨大地震に発展。


直近では、2004年の浅間山噴火の翌年に新潟中越地震が発生、そして2011年には鹿児島県の霧島山・新燃岳の2ヶ月後に東日本大震災が発生しています。


このことから桜島の大噴火が引き金となり、発生が懸念されている東海地震や南海トラフ巨大地震を誘引する可能性も否定できないと言えるでしょう。


さらに、南海トラフ巨大地震が引き金となり富士山の大噴火がはじまる、というのが最悪のシナリオではないでしょうか。

恐るべき姶良カルデラの破壊力とは?

姶良カルデラ

出典:http://siminnomori.nagano-ep.net/zakkicho/2009062001/

鹿児島湾と桜島を囲むように形成されている姶良(あいら)カルデラ。世界でもっとも破壊力のある6つの火山の1つであると言われており、もし大規模噴火をした場合、日本史上もっとも大規模な噴火をもたらす可能性があると危険視されてきました。


ちなみに6つの火山とは、次の6つであると言われています。

  1. ヴェスヴィオ山(イタリア、カンパーニア州)
  2. カトラ火山(アイスランド)
  3. イエローストンの巨大カルデラ(アメリカ、ワイオミング州)
  4. クンブレ・ビエハ(スペイン、カナリア諸島)
  5. 富士山(日本、静岡県)
  6. 姶良カルデラ(日本、鹿児島県)
    (出典:カラパイア)


実際に2万9千年前に起きた姶良大噴火では、霧島市の周辺は岩の塊が最大30メートルの厚さで降り積もり、火砕流は南九州全域に広がり、そして関東地方では10センチメートルもの降灰を記録したと言われています。


発生する可能性は低いとは言えゼロではありません。これまでの自然災害は発生の可能性が低いと言われた中で起きたものであり、事前の備えが十分でなかったからこそ、大惨事に発展したと言えるのではないでしょうか。

最後に

警戒レベルがレベル4に引き上げられ、いよいよ危険水域に入ったと思われる桜島。地震を研究する識者も「これまにない」と言っていることからも、鹿児島だけではなく、九州全域、そして関西や東海、関東でも警戒しておく必要があるでしょう。


自然災害の前では人間の無力さを嫌というほど思い知らされるのが世の常。しかし、大切なことは最悪の事態を常に想定した備えや対策をしておく、そう言えるのではないでしょうか。

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